色付けも切り抜き同様、細かい所から手をつけていきます。
取り敢えずは顔の目からとりかかってみます。
輪郭線の真ん中辺りに沿ってトレースします。


こんな感じで、目の輪郭周りを、輪郭線の真ん中に沿ってなぞります。

細かいので、各パーツ名の印を書いておくと後で混乱しなくていいかと思います。
トレースした線に沿って色画用紙(ここでは白色)を切り抜きます。


切ったパーツの裏面にパーツ名か印をつけておくといいかと思います。

小皿に少量の木工ボンドを入れます。
貼り方や糊は様々なやり方がありますが、ここでは木工ボンド、爪楊枝とピンセットを使って地道に接着していこうと思います。

黒の切り絵の裏面に、貼り付ける部分に木工用ボンドをつけます。
爪楊枝で何箇所かポツポツとつける感じです。

ピンセットでもってパーツを接着します。


写真では分かりにくいのですが、下敷き様に透明の下敷き(アクリル板)を下に、
接着を軽く押さえるのにもう一枚透明の下敷き(アクリル板)を使い、上から押さえます。

切り絵は地道に時間がかかる作業なので、作業途中の作品は、100円ショップなどで売っている塩ビ版の硬質クリアファイルで挟んでおくと管理によろしいかと思います。

顔や頭の髪などの大きなパーツはホッチキス止めして切っていきます。

色付けは基本的に絵の手前に来る方を先に、奥に行く方を後で貼っていきます。

こちらでは頭の髪を先に、顔を後で貼ることを考え、顔(肌色)の髪(茶色)と重なる部分(前髪の垂れている部分、こめかみ部分など)は、輪郭線を無視して切り抜き、作業の手間を省きます。

切り抜いたパーツは裏に印を書き、小ケースに入れておくといいかと思います。
顔の目など非常に細かい所は、木工ボンドのみで接着しておりましたが、やや大きいパーツの接着には、でんぷん糊を混ぜます。
ずれてしまった場合に補正し、接着した色を直したい時、剥がせるようにするためです。

糊:接着剤 =5:5~7:3 ぐらいで混ぜます。(水は入れません)
貼ってみたら、髪の毛の配色が濃すぎた様です。もうちょっと明るい茶色の方がよいようでした。

水をつけた筆で地道に剥がします。

顔の色付けができました。

柿の実、葉っぱ、枝の色付けをします。

こんな感じで、各色ごとに番号付けをします。
色ごとにトレースして、番号をつけます。

絵前に来る方を先に貼ることを考え、奥に行く側の重なっているところは、輪郭線を無視しても大丈夫です。

できるだけ接着面積を取れるようにトレースすると接着しやすいと思います。
色の切り抜きは、初心者の方はホッチキスで止めてから切った方がミスなく怪我の心配もなく安全だと思います。

光の向きを考えて、白い紙をいくつかのパーツに貼ってみました。


立体感を出すにはいいかと思います。
このように柿の木と女の子の服を色付けしました。

裏側はこんな感じです。

赤い色紙で落款を作ります。

額縁の大きさに合わせて、作品を切り、収めて完成です

次は、和紙を使ったきりえの作り方を紹介いたします。
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