切ってみよう

それではまずは黒い紙を切ってみましょう。

ここでは私の描いた絵で紹介させて頂きます。

拙作ながら柿の木と少女の下絵です。(B5ぐらいの大きさです)

切り絵で一番手間がかかるのは、絵の構想から下絵を書き上げるまでなのですが、初心者の方は型絵のついた教材などから始めてみるといいでしょう。

(切り絵作家さんの描いた作品や商品のパッケージなど、自身の練習で楽しむのは勉強になってよろしいのですが、SNSなどにUPなど公開するのは著作権の問題になってしまうのであしからずでございます。)

 

 

下絵をコピー用紙にコピーします。 

ここではB5サイズの額に収まるよう、ちょっと拡大コピーしました。

 

 下絵のコピーを黒いラシャ紙(色画用紙)にホッチキスで止めて固定します。

 

大きい作品になると、ずれない様に作品の中にもホッチキスを入れることもありますが、作品に残る黒い部分には芯の跡が残るので、そこに入れない様に気を付けます。

尚、次項目 「型絵」のページ に拙作をUPしてみました。適当な教材が見つからない場合など、拙作で恐縮でございますが、画像を印刷して、どうぞ型絵として、教材としてお使い頂ければと思います。

 

 

まずは細かい所から切り抜きます。

切り絵はどこから切っていくか、人それぞれ自由ですが、できるだけ細かい所を先に、大まかな輪郭は後回しにするように心がけます。

細かい所はできるだけカッターを立てて筆圧を強めに、大まかな輪郭はカッターを寝かせ気味に筆圧を緩めにします。

丸い所の切り抜きなどは、カッターをさほど動かさず、紙を回しながら切ったりするとスムーズに進みます。

 

 ここでは 葉っぱ → 木の枝 → 柿の実 → 顔 → 手 → 髪の毛 → 服 の順に切ってみました。

時折裏返しながら切れ具合を確認してみます。

特に下絵通りの線に沿って切らずとも、切れ具合を見ながら多少太くしてみたり、自由に調整しながらやってみるといいと思います。

切り抜く各パーツの隅っこはカッターをしっかり入れないとつながったままになってしまいますので、できるだけ筆圧を強めにしっかり入れるといいでしょう。

刃先が切れにくくなったら頑張らずにできるだけ刃先を交換した方がよいかと思います。

私は筆圧が強いので、結構替え刃を交換する方です。

顔の部分など万一切り過ぎて離れてしまっても、後から糊(もしくは木工ボンド)と紙で修正できますので大丈夫です。

こんな形で仕上がりました。

……さて、次は色付け作業です。

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